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【デカボチャレンジってどんなことしてるの?】サッポロHD・三井不動産と学生がフードロス問題へ挑戦
様々な学生に興味を持って頂きたいという思いで、今回4回目の開催となる『デカボチャレンジ2024春』に参加した企業や学生たちに取材をして、それぞれの挑戦の熱量、裏側にある想いなどを連載形式でお届けしていきます。
第1回目は、サッポロHDと三井不動産チームのデカボチャレンジに迫ります!
両企業ともそれぞれ脱炭素社会の実現のための取り組みをされていますが、今回のデカボチャレンジで着目したのは「フードロス問題」。「Z世代が家族のごはんをサポートするアプリ『うちれぴ』を使いたくなるキャンペーン」
『うちれぴ』とはサッポロHDが提供するアプリ。
60社以上の食品メーカーと共同で、のレシピを掲載しています。これらのレシピの中には、フードロス削減のため余りがちな食材をより美味しく食べられるものがたくさんあります。また、買ってきた食材から作れるレシピを提案するといったフードロス削減に寄与する機能があります。
「家事・育児で疲弊する妻を少しでも楽にしたいという個人的な課題がまずありました。家事の中でも自身が一番担えていない「料理」に着目して、レシピを考える手間が省け、「料理」の担い手だけでなく食べ手も「料理」という家事に参画できるような、家族みんなで使えるアプリをつくろうと思ったんです」と語るのは『うちれぴ』の発案者でもあるサッポロHDの河内さん。
社員のアイデアから実装に繋がった点は、学生のアイデアの社会実装化を目指すデカボチャレンジにも類似していますね!
デカボチャレンジに参加した学生Kさんは、制約の中で限界を超える力と自己理解力が身についたと振り返ります。
「私は、これで2回目の参加なのですが、前回の企業はコストなどの制約が無かったことに対して、今回は実現性を求められたので、今ある資源で何か新しいものを作る力を身につけることができました。また、チームメンバーと議論することで、自分は発想が得意な一方、言葉や現実性を見出すのが苦手ということに気づけました」(学生K)
取材を通じて印象的だったのは、学生たちから幾度となく「楽しい」という言葉が聞けたこと。
「自分が考えたことが実現するかもしれないワクワクもあるし、自分と異なった意見や生き方を聞けることも楽しい」(学生K)
そんな学生のチャレンジ、そしてそこから生まれたアイデアに対して、三井不動産とサッポロHDのご担当者さんはどう思われているのでしょうか?
「実現可能性が非常に高く、想像しやすかったのが一番の評価ポイントでした」(三井不動産 吉田さん)
「全てのチーム素晴らしくて優秀チームを選出するのがとても大変でしたが、仮説、ステークホルダーマッピング、実際に140人にアンケートを取ってみるなど、論理性と実現可能性があった点を最も評価しました」(サッポロHD 河内さん)
お二方共に学生への評価が非常に高く、レベルの高い議論だったことが伝わります!
「フードロス問題」は身近にあるし認知はしているけれど、私自身、どこか我慢しないといけなかったり、ストイックさが求められるイメージもありなかなか自分ゴトとして行動に移すことはありませんでした。
でも、「はしれぴ」はそうした無理を強いられることはなく、ごく自然にリアルな不満を解消してくれたりTIPSを提案してくれる。私たちの生活を便利にしてくれて、なおかつ脱炭素社会にも貢献できる、というサービスはもっと多くの人に使ってもらいたいと感じました。
問題は、こうしたサービスであったり、(実は)無理なく気軽にできる「うちれぴ」のように生活を楽にする脱炭素行動に私達が気づけるか否か。気づけるように常にアンテナを張っておかなければなりませんが、それもまた難しいのが現実…。良いものがあるのに気づけない、そういった脱炭素サービスのジレンマを感じながらも、デカボチャレンジの熱量を再度認識できた取材でした!