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【CDOトラウデン直美が訊く】デカボチャレンジに参加したTOPPANのデカボな取り組みと目指す未来 

TOPPANでは、サステナブルなパッケージの提供を中心に、様々な脱炭素の取り組みを推進しています。 

今回はデカボチャレンジに参加した TOPPAN株式会社 生活・産業事業本部SX推進センターSX事業開発本部マーケティング部の高田康太郎さんと齊藤章弘さんにお話をお聞きします。 

聞き手は、モデル・タレントでありEarth hacks CDO(チーフ・デカボ・オフィサー)のトラウデン直美さんです。

TOPPANがZ世代とつくりたい未来 

トラウデン直美さん(以下、トラウデン): デカボチャレンジへ参加した理由を教えてください。 

高田康太郎さん(以下、高田): これからの未来を担っていくZ世代の意見やアイデアを取り込んでいく必要性を感じたからです。我々の企業活動はBtoBの事業が多いため、生活者との距離がどうしても生まれがちです。サステナビリティに取り組んでいく中で、一番に意見やアイデアを聞くべき若者たちとの距離を縮め、かつ事業に反映させていくことを目的に参加しました。 

齊藤章弘さん(以下、齋藤): 私たちはパッケージを中心に環境対応を推進する部署にいるのですが、まさに今我々がビジネスで直面している課題について、未来を担う学生の方々と一緒に考えていくことで、新たな気づきをもらえるのではないかなと思っています。 

サステナビリティに関する課題は私たちだけでは解決できないことも非常に多いです。デカボチャレンジには様々な企業が参加されていますが、それらの企業のみなさんと一緒になって地球課題を解決する事業シナジーにも期待し、参加を決めました。 

TOPPANのサステナビリティ「SMARTS™」とは? 

 「SMARTS™」は、パッケージを起点としたTOPPANグループのサステナブルブランドです。パッケージで培った技術・ノウハウに、マーケティング・DX ・BPO などのリソースを掛け合わせ、バリューチェーンに沿った最適な選択肢を提供しています。「SMARTS™」が持つ多彩なソリューションを企業に提供し、持続可能な社会の実現を目指しています。 

トラウデン: TOPPANが学生との共創に力を入れる理由はなんでしょうか? 

高田: サステナビリティを“自分ごと”として考えて行動しているのがZ世代だと思っています。そのZ世代と一緒に、サステナビリティ課題の解決を考えていくことが、私たちの事業活動の継続に重要です。その点が一番大きな理由です。 

齊藤: 環境問題について考えるのは大人世代だけではなく、若い世代の方も考えるのが当たり前の時代になりました。私たちとは情報への感度や入手方法が全く違うので、デカボチャレンジを通じて新鮮な視点で学びたいですし、若い世代と共にビジネスを共創していきたいと思っています。 

トラウデン:TOPPANの社内でも、若い世代の社員さんのほうが環境問題への感度が高いと感じますか? 

高田: 新入社員はレベルが高いと感じることが多いです。 

齊藤:新入社員の方に研修等で課題をやってもらうのですが、我々が言わずともどのチームもほぼ100%サステナビリティの視点も取り入れています。逆に学ばせてもらうことが非常に多いです。 

トラウデン:御社のサステナブルな取り組みはどんなものがありますか? 

齊藤:私たちとSDGsを推進する企業が連携し、これからの未来を担う学生に向けてSDGsのワークショップを実施しています。 

高田:我々はパッケージを通じて環境貢献の取り組みをしています。パッケージが環境に配慮されているのか、それをどのように伝えるのか、さらにどのようにプロモーションへ落とし込むのか、日々考えています。 

トラウデン:取引先企業からの環境配慮の要望も増えているのではないですか? 

高田:おっしゃる通りです。その一方で、環境にはいいけどコストが上がってしまうと、なかなか受け入れてもらえない現実もあります。そこをどう乗り越えるのかが重要だと感じています。 

齊藤:企業の方が悩んでいるのは「環境対応すれば必ず商品が売れるわけではない」ということで、私たちも同様に感じています。生活者にとってのメリットを第一に考えながらも、実は環境にいい、という状態が重要です。今はその優劣のつけ方を企業の方と共に考えている最中ですね。 

トラウデン:生活者としてはコスト面が一番気になりますもんね。 

高田:そうですね。商品の選び方として、現状は「環境」が最初の優先順位に来ません。

デカボチャレンジに参加してみて  

トラウデン:今回の課題に込めた思いをお聞かせください。 

齊藤:資源循環の観点から考えると、自治体や企業が、様々な取り組みを進めている最中だと思います。ただ、その輪をどんどん広げていくためには生活者の皆さんの理解と協力が必要不可欠です。それを一過性ではなく、持続するためには楽しさや参加したくなる意義や動機づけが非常に重要と考え、我々は今回この課題を設定しました。 

高田:今回、我々がやっている事業そのものをテーマ化しています。日本は島国ということもあり、資源循環を考えないと資源が枯渇してしまいます。日本の中でどう資源を回していくのか、みんなが本気で考えなければいけません。それをテーマ化してデカボチャレンジを通して社会実装のヒントを得たいと思っています。 

トラウデン:学生のアイデアはいかがでしたか? 

高田:どのチームも素晴らしかったです。僕らが思いつかないようなアイデアが非常に多いですし、すぐ社会実装できそうな提案もありました。 

齊藤:話を聞きながら「会社に帰ってあの人に連絡すれば実現できそうだな」とか「これは面白そうだな」と思っていました。どのチームのアイデアにも広がりを感じ、ワクワクしながら聞かせてもらいました。 

【TOPPANチームの注目アイデア】“エコペリ“を当たり前に 
パッケージを買ったその場でぺりっと剥がす行動を“エコペリ”と名づけ、回収容器に買ったその場でパッケージを入れてもらう仕組みの提案が行われました。 

トラウデン:Earth hacksとの取り組みに、どのような効果を期待しますか? 

齊藤:Earth hacksさんには、僕ら企業と環境意識の高い学生の方々を結びつけてくれるハブ役としての役割を期待しています。デカボチャレンジをはじめとする様々なソリューションをお持ちなので、学生の接点という意味でも、今後も深くお付き合いしていきたいです。 

トラウデン:最後にメッセージをお願いします! 

高田:正直、サステナビリティって楽しいものです。手段は違うといえど、みんなで向かうべき目標が一緒なので、会話が常に前向きですよね。こんな楽しいことは他にないと感じています。 

齊藤:数十年前だと地球環境は自分と距離があることでしたし、実際に私もそうでした。でも、ビジネスの場で社会的な意義のある取り組みを実践できることにやりがいを感じています。どんどんやってみようという機運が社会全体にあるので、今回学生からいただいたアイデアを前向きに進めていきたいと思っています。 

トラウデン:私も同じように感じています。みんな向いている方向が一緒なので頑張りがいがありますよね。課題はチャレンジングですが、そこをクリアしたときの達成感は大きいですし、やっていて面白いです。企業にいると、さらに感じられるだろうなと思います!ありがとうございました。