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    かわいくて機能的。学生たちの「こういうのがほしい」をかたちにした 「バナナの茎」のトートバッグ

    廃棄されたバナナの茎から採取した天然繊維でつくられた生地「BANANA CLOTH(バナナクロス)」。
    リネンのような風合い、吸水性も高く、サラッとドライな生地感で春夏のファッションにぴったりなんです。

    そんな「バナナクロス」を使ったトートバッグがこちら。

    Z世代の学⽣と、SHIBUYA109 エンタテイメントが運営する若者マーケティング研究機関「SHIBUYA109 lab.」、さらにバナナクロスを開発したMNインターファッション(株)の3者が共同プロジェクトとして、サステナブルをテーマとしてバッグをつくりあげました。

    ありそうでなかった風合いとかわいいキルティング。
    素朴な生地に映えるステッチの色。
    ラップトップPCも入る、ちょうどいいサイズ感。
    とってもかわいい!

    それにしてもなんでバナナ繊維を??

    実はバナナにはこんな課題があるそう。

    バナナは赤道付近の熱帯や亜熱帯の国で栽培されているフルーツですが、収穫の際には地上40〜50cmほど茎を残してその他は伐採してしまいます。伐採された部分は廃棄されるのですが、その量は年間で約10億トン。バナナの総流通量が年間で1.5億トン言われているので、その6倍以上の量が廃棄されているのです。

    廃棄される茎の多くは原産国で焼却され大量のCO2を排出。また野ざらしで廃棄された茎も多くあり、それらは腐敗し土壌汚染を引き起こすなど、地域の環境を劣悪なものにしています。

    一方で、伝統的な天然繊維である綿や麻の作付け面積は年々減少しているという別の問題も。

    こうした課題を解決するため、新しい天然繊維の開発を目指していたMNインターファッション(株)が、廃棄されたバナナの茎から採取した天然繊維でつくられた生地を開発するに至ったのです。

    大量のゴミを資源に活用することで、地球環境のみならずバナナ農家さんの生活環境改善にも寄与することが期待されています。

    新しい天然繊維「バナナクロス」をつかいZ世代がデザインした、地球にも人にもやさしいトートバッグ。こういうバッグを普段使いしたい。