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    サーキュラー・エコノミー実現のために日本の企業はどんなことをしているの?

    ソニーがサーキュラー・エコノミー実現のためにやっていること。

    たとえば「オリジナルブレンドマテリアル」でつくられた回収、リサイクルを前提に開発されたパッケージの実装もそのひとつです。

    そのパッケージにつかわれている紙素材「オリジナルブレンドマテリアル」の原料は、持続可能な栽培と伐採をしている中国産の竹、タイ産さとうきびの精糖後の搾りかす繊維、さらに各生産工場の立地地域の市場から回収されたリサイクル紙の3種類。それぞれをブレンドし、その配合を変えることで、自由に成形できるパッケージをつくりあげました。

    これにより既存のパッケージでは実現しえなかった、単一素材での製品パッケージをつくることに成功。これって、実はすごいことなんです。

    開発を担当したソニーグループ株式会社のデザイナーである廣瀬賢一さんはこう言います。

    「わたしたちメーカーがどんなに環境負荷の少ない原料をつかっても、お客さまのリサイクル行動まで繋がらなければサーキュラー化は実現しません。そして国や地域によって環境への意識はバラバラで、日本のように分別が徹底している国や地域ばかりではなく、むしろ分別もリサイクルの習慣もない国や地域は多いんです。

    そうした地域で生活をする方々の行動変容まで促すこと。それは全世界にビジネスを展開しているわたしたちが成し遂げなければならないグローバル課題のひとつだと考えています。このパッケージで、多くのお客さまにリサイクルの大切さを伝え、また実際にリサイクルがしやすく、行動を促したいと考えています」

    リサイクル行動を促し、プラスチック使用量を減らすサステナブルなパッケージ。ソニーでは順次、さまざまな商品のパッケージを紙素材へ切り替える予定なんだとか。ちょっと応援したくなる、素敵な取組みです。