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    リサイクルの取り組みが進むファッション業界 そのリサイクル率は?

    英国に拠点を構えるサーキュラー・エコノミーの推進団体「エレン・マッカーサー財団」は、ファッション産業がサーキュラー化すべきと訴えます。

    その理由としては、

    ・繊維生産のため膨大な化石由来原料を使用していること。

    ・天然素材も、原料を栽培するために土地、水、肥料を大量に利用していること。

    ・流行サイクルの短期化などで、廃棄される衣類が膨大なものになっていること。

    ・古着の73%以上が最終的には焼却または埋め立て処分されていること。

    などを挙げています。

    また、「リサイクルされずに廃棄される衣類は、年間数十億ドルの損失に値する」とも指摘。

    実際に世界では、廃棄された服のうち、リサイクル用として回収されるのは約12%。そのほとんどは服ではなく断熱材や掃除用のクロスになり、新しい服に生まれ変わるのは1%以下となっています。

    こうした実態から、エレン・マッカーサー財団は、アパレル製品は設計の段階からサーキュラーしやすいものづくりをすべきであると提案しています。

    メーカー側もこうした動きに反応。たとえば業界大手のアパレルブランドも2025年までに全ての製品をサーキュラーエコノミー向けに設計する目標を掲げています。さらに、サーキュラーエコノミーに適した製品を製造できるツール「サーキュレーター」を発表し、自社使用のみならず、業界向けの販売を目指しています。

    今後、ファッション業界がサーキュラー化していくと、私たちのファッションの楽しみ方も変わってくるのかもしれませんね。