テーマ:サステナブル.フード.脱炭素.脱プラスチック
炭酸水も出る ウォーターサーバー
どんな飲料でもマイボトルで飲める世界を目標に実装されたマイボトルプロジェクト🥤💧
このウォーターサーバーからは水だけでなく炭酸水も飲むことができます。2021年に発足し、日本コカ・コーラ(株)の「Bonaqua」実験運用という形で2024年に実装されました。これらは全て、学生の直談判で実現されたそうです。「企業にプレゼンした経験もないし、大学と交渉する経験もなかったので、自信があったわけではなかったですが、何回も本社に行き、実現するためのボトルネックを聞き出し、解決して、また交渉に行っての繰り返しで実装までに3年掛かりました。」と話す南さん。
そんな南さんはSANDSという青山学院大学公認の学生団体に所属し、そのメンバーと共にこのプロジェクトに取り組みました。
SANDSは2030年のSDGs達成に向けて、大学生にできることは何かを考え、実践していく団体です🌿
現在は6つのプロジェクト(マイボトルプロジェクト、SDGSを子ども達に教える教育プロジェクト、環境に配慮した未来の食事を提案する未来食プロジェクト、国際女性デープロジェクト、渋谷若者気候変動会議、国連WFP協会とコラボした商品を販売する1016キャンペーン)があり、プロジェクト発足について滝本さんは「私達はアクションをする当事者でもあり、仕組みを変える開拓者でもあるというマインドを原動力にしているので、メンバーの興味の分だけプロジェクトが増える仕組みです。誰かに頼まれて発足ではなく、メンバーの好奇心を大事にしています。」と話していました。
生活者に脱炭素行動を訴えるには、設立者が当事者一番の理解者でなければならない!その通りだと思います。
深掘りするための3つの質問をしました💬✨
Q.マイボトルプロジェクトを開始させた、南さんの好奇心とは?
A.普段の生活の中で、家で汲んだ水を大学に持参してもお昼過ぎには飲み干してしまいます。結局コンビニで飲料を買い、その中身をマイボトルに入れて、容器を捨てていました。この一連の行動から、そもそも水を容器に入れておく必要があるのかと、ふと疑問に思いました。ここからウォーターサーバーに着目し、現在のプロジェクトに至りました。
Q.ウォーターサーバーについて学生からの評判は?
A.427名に取ったアンケートによると、「注ぎ口が低すぎる」「1箇所のみなので休み時間にたくさん並ぶ」 といった改良や拡充を求める声があったものの「大学に行く日は毎日マイボトルを持参するようになった!」 や「水だとマイボトルを使おうとは思わないが、炭酸水はアツい!」などのポジティブな意見が多かったです。
これを受けて、まず427人もの学生に使ってもらえている事実に感無量でした。改善点はあるものの、このウォーターサーバーの特異な点は炭酸水にあるので、その炭酸水目的にマイボトルを持参するようになったという声は担当者として一番嬉しい言葉でした!
Q.大成功を収めたマイボトルプロジェクトですが、今後の展望は?
A.このプロジェクトは現在大きく2つの課題があると考えています。
まず1つ目は炭酸水を従来のマイボトルに入れると破裂の危険性ある点、2つ目は大きいマイボトルだと注ぎ口に入らず、上手く注げないというものです。
そして、これらの課題に対しては、タイガー魔法瓶(株)との炭酸対応マイボトル開発や、改良に向けた日本コカ・コーラ(株)との協議にて対応しています。
「マイボトルで飲めるのは、水やコーヒーだけじゃなくていいはず。お酒やジュース、炭酸飲料などあらゆる飲料をペットボトルなしで飲める、そんな新たな当たり前を作る」と南さん。
マイボトルで飲めるのは水だけじゃなくても良いはず。今は炭酸水と水だけですが、ジュースやコーヒー、お茶、ビール、ハイボールまで、色々な選択肢がある『21世紀の自動販売機』の像を見ることができた取材でした!