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【デカボチャレンジってどんなことしてるの?】福岡市と学生が市民の「脱炭素行動変容の訴求」に挑戦!
様々な学生に興味を持って頂きたいという思いで、今回4回目の開催となる『デカボチャレンジ2024 Spring』に参加した企業や学生たちに取材をして、それぞれの挑戦の熱量、裏側にある想いなどを連載形式でお届けしていきます。
第3回目は、福岡市のデカボチャレンジに迫ります!
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福岡市が着目したのは市民に向けた「脱炭素行動変容の訴求」。
そして、提示されたお題は「福岡市において、日常生活の中で脱炭素につながる行動を自主的に選択する若者が増えるよう、主にZ世代をターゲットとした広報啓発の手法や仕掛けの提案」。
福岡市の田尾さんは、福岡市は政令指定都市最大規模の脱炭素行動を後押しする補助事業を行っているが、165万人いる市民全員にいきわたるものではないため、市民一人ひとりが脱炭素について理解、共感し自主的に脱炭素行動を選択できるようにしていくことが大事だと考え、上記お題の採択に至ったらしい。
新規事業を求めるテーマに対して、既に実在する事業の改善策を提案するチームは見られましたが、今回の福岡市のように新たな手法や仕掛けの提案を求めるものは珍しいですね!
さて、福岡市チームの学生によると、アイデアを考える上で最も難しかったことは「実際の生活者向けの施策を考えること」。
知らないうちに脱炭素「ステルス脱炭素」というアイデアの方向性が決まってから、具体的な施策を決定するのが一番の山場だったそうだったそう。コンパクトシティだからこそ自転車で移動しやすいという福岡市の特徴と、それに合わせて「チャリチャリ」というシェアサイクル事業が普及していることを福岡市の方から教えてもらい、「チャリチャリ」をアップデートして見せ方をどう変えるのかにたくさんの時間をかけたのだとか。
デカボチャレンジでは企業ごとにチーム分けが行われますが、必ずしも企業の社員の方が全て正解に導いてくれるわけではなく、自分たちの案が成長するようなヒントをくれます。今回のチームは、このヒントを上手く汲み取ったようです!すごい!
ところで、学生のチャレンジに対し、福岡市はどう思われているのでしょうか?
「優勝チームは、まずZ世代のご友人やこのデカボチャレンジ中心の方々にアンケートを取って、 実は脱炭素の行動はしているが、脱炭素とは意識していないとしっかり分析していました。また、バリカタやシェアサイクルなど福岡市の特性と絡められていたので、より具体的な提案だったと思います。」( 福岡市 田尾さん)
リアルな生活者の行動を把握するアンケートとアイデアの具体性が、選ばれるアイデアになる秘訣なのですね。次のデカチャレに参加される方はメモメモ !
さて、福岡市に取材する中で驚いたことが2点ありました。
まず、このシェアサイクルサービスは6年前から存在する事業だということ!今でこそ東京でも当たり前になっていますが、それが6年前からあるなんて、東京よりも進んでるなぁなんて思いました。
2点目は、福岡市が行うECOチャレンジ応援事業、これは脱炭素行動に対して交通系ICカードに5,000円相当のポイントを付与するもので、政令指定都市でも珍しい取組みだということ!ここで私が気になったのは、一人ひとりの購買行動はどうやって管理している?!嘘ついてLED電球買ったとかいう人いないのかな…ということです。それに対して、田尾さんは「専用のホームページをたちあげ立ち上げたので、そこにレシートの写真を送って頂くことで管理しています。」と教えて下さいました。
何もかも東京にはないサービスなので「進んでいますね!」と言うと、「まだまだだと思っています。」と田尾さん。かっこいい!!
学生の考えた「アドバイシクル」は、そんな福岡市のシェアサイクル事業を広告塔として生活者が気付いていない「ステルス脱炭素」を訴求するという斬新なアイデアでした。福岡市のシェアサイクルは、乗る前に指定のQRコードを読み取らなければいけないのに、そのQRコードが持つウェブサイトには何のウェブ広告も出ていない、ならそこで訴求しよう!というZ世代ならでは、かつ上手なスペース活用方法ですね!
シェアバイクのQRコードに広告を入れるのはあるようでなかったなと思いつつ、デカボチャレンジだからこその「企業と学生の連携」を感じることができた取材でした!